茶摘み体験ツアーの舞台は、長野県の最南端に位置する天龍村の中井侍地区。
中井侍お茶摘みツアーは2015年からスタートし、今年で3年目を迎えます。
その集合場所は、天竜川と並行して走るJR飯田線の秘境駅「中井侍駅」となります。
中井侍駅の頭上に新茶ショップ「茶むらい」があります。
茶摘みツアーに合わせ、民家の離れをリノベーションした期間限定のショップが開設されています。
ショップの庭先には、クレナイ(山あじさい)が咲いています。
縁側からは眼下に天竜川を望むことができます。
新茶ショップ「茶むらい」のアイドル(地域の宝)。雰囲気を和ませてくれます。
ツアーのオリエンテーションが始まります。今回の茶摘みは、「のぼる」さん、「やっさ」さんの茶畑。
二軒の農家さんのお茶を飲み比べ。一番茶は香りを、二番茶は渋味を楽しみます。
どちらの農家さんの茶摘みをしたいか、ここで選択することとなります。
出がらしのお茶を食す。お茶は、安心・安全に配慮し、エコファーマーの認定のもと栽培しているとのことでした。
お茶摘みルックに着替え、いざ茶畑へ向かいます。
茶畑に到着。中井侍の茶畑は標高300Mから550Mの傾斜地にあります。眼下の天龍川から一気に駆け上がる茶畑は、なんと斜度25度以上の急傾斜となっています。
中井侍地区では、昭和45年(1970年)からお茶を始め、一面に広がる茶樹の樹齢も約40年以上経っているとのことでした。
中井侍茶は、その渋み・甘みの強さが特徴的。ほとんどが一番茶のみの摘採でうまみが凝縮され、昼夜の寒暖差が大きく渋みが強く、浅蒸しにより若々しい素材の味が生きている。
なによりも、天竜川からの朝霧でマイナスイオンをたっぷり浴び、深く甘い味を引き出していると教えてくれました。
農家のお父さん、お母さんから手摘みの仕方を教わり、腰籠に集めていきます。
中井侍集会場へ移動し、テーブルを囲み、皆で昼食をいただきます。
昼食は、村のおばあちゃんの手作り弁当。漬物・煮物もおすそ分けいただきました。
いよいよ、手もみ体験がスタート。青いにおいがなくなるので、ホットプレートを使い茶葉を蒸します。
ちなみにこのホットプレートは、てもみ茶専用で使用しているとのことでした。
温め水分を飛ばし和紙に出す。優しく太鼓型になるよう葉を落としていく。この作業を何回も繰り返します。
渋味が手につかないようこまめに手を洗うことが肝心。
でんぐりもみで、 葉の蒸れと上乾きを防ぎながら、形と香味を良くする。
最後の仕上げとして、粉はまわりに敷き詰め、ぱりぱりになるまで水分を飛ばす。
世界に一つだけの手もみ茶が完成しました。
新茶ショップ「茶むらい」に戻り、お土産を選ぶ。さて、何にしましょうか。
豊橋方面の列車が到着。スタッフも逆方向に帰る参加者も、皆でお見送り。お疲れ様でした。
この場をお借りして、参加者の皆さん、関係者スタッフの皆さん、取材にご協力ありがとうごさました。
来年も、中井侍茶摘みツアーでまたお会いしましょう。
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