旧柵小学校を地質化石博物館としてリノベーションし、2008年に「戸隠地質化石博物館」がオープンしました。
開設・運営は、「長野市」により行われ、長野市立博物館分館の戸隠地質化石館と茶臼山自然史館の既存2施設を統合し、廃校となった旧柵小学校の校舎建築をそのまま生かして博物館として再生しました。
これまでの博物館は、展示室(フロントヤード)と収蔵庫や研究部門(バックヤード)がきっちりと区分されていました。 そのため、来館者と資料の距離が遠く、資料のもつ魅力や楽しさを十分に伝えきれていなかったように思います。 そこで当館では、来館者が資料と親しみ、その魅力を発見してもらう場所(ミドルヤード)を創ろうと考えました。 キュラトリアルワークルーム(博物館体験室)や化石クリーニング室などは、そうした体験学習のための場所となっています。
戸隠地質化石博物館では、戸隠地域で産出したホタテガイやクジラなど海にすむ動物の化石を中心とした展示や、2000m級の山に隆起した歴史、また、その後の飯綱山の噴火や長野盆地の生い立ちなどを学ぶことができます。また、化石採集会や自然をテーマにした観察会、学習会、草木染の会などの体験プログラムも多数開催されております。