旧鮎川小学校を多世代交流と木育体験の場としてリノベーションし、2018年7月に「鳥海山木のおもちゃ館」がオープンしました。
開設は由利本荘市、運営は特定非営利活動法人 由利本荘木育推進協会により行われています。
旧鮎川小学校は、秋田県由利本荘市由利地区(旧由利町)に所在し、昭和29年(1954年)、旧鮎川中学校として新設された木造校舎です。昭和45年(1970年)に同中学校が由利中学校に統合されたあと、鮎川小学校が移転し、平成16年(2004年)に同小学校が由利小学校に統合されるまで、50年間使用された木造校舎です。2012年(平成24年)2月23日に、東西方向に平行に伸びる教室棟三棟と屋内運動場が国の登録有形文化財に登録されました。明治末期から大正期の校舎の建築様式を引き継いだ昭和20年代の数少ない木造校舎であるとともに、建築当時の規模のまま、その大部分を今日まで維持してきた全国的にも希少な校舎であり、その規模は現存する木造校舎では秋田県最大級です。
美術館の内装、家具、おもちゃに使われる木材は、由利本荘市内で伐採されたものを多く使用。それらの材の加工及び施工は、市内の職人の方々に依頼しました。 また建物建設と同時進行で、 由利本荘市オリジナルの木製玩具開発を行いました。 地域の木材・人材によって作られたこの場所は、 子どもたちに楽しみながら木の魅力を伝える「木育空間」としての場所となるだけではなく、 地域材使用の活性化や、 市民の新たな活躍の場として利用いただけます。