徳島県南東部を流れる那賀川の中流域に点在する10町からなる阿南市加茂谷地区は、地域を盛り上げる活動(イベント)や農業の新規就農者の募集に地域住民で作ったNPOが自ら宣伝・誘致活動に出向くなと、地域活動が盛んな地域です。
また、加茂谷地区は気候、地質的に恵まれており良質な農産物を生産しています。
少子化・高齢化の他に、地域の暮らしに欠かせない、食料品の店舗や交通機関の縮小するなかで、地域住民皆で考え・行動しようと様々なイベントや特産品の販路開拓など取り組みも自主的に進められてきました。こうしたなか、農村集落の暮らし、農業・農地を守り、地域資源を有効に活用する農村RMO組織の立上げが農林水産省で事業化され、加茂谷地区に於いても、農村RMO組織の立上げ、とこの組織を核にした地域の活性化に取り組むことになりました。
加茂谷での農村RMOの取り組みの現場について、詳しくお話をお伺いします。
農村RMO推進協議会の中核メンバーであるNPO加茂谷元気なまちづくり会が推進してきた取り組みには、「すきとく市」という店舗型産直市があります。
高齢農家などこれまでの流通形態には無かった少量出荷が可能で大根1本、ほうれん草1束から出荷可能であり、出荷商品の値段も生産者が決めて、販売先の地域店舗も自分で選べます。もちろん、出荷した産品には、自分の名前のラベルがついていますので、大阪の親戚がいるこの地域へと出荷先も指定できるシステムです。現在は県内のみならず関西のサンプラザ、トップワールド、関西スーパーマツヤスーパーなど約160店舗に出荷し翌日には店頭に並ぶという新鮮さを売りにして地域の農業を支えています。
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