「あぐりん村」は愛知万博サテライト会場跡地の長久手市に2007年に誕生しました。温泉施設の隣で、農産物直売所「市・ござらっせ」、米粉のパン工房、花市場、おやつ工房を(株)長久手温泉が直営しています。
直売所では農産物をあえて安くは売らず、「地域性、旬、希少性にこだわった、スーパーより品質の高い商品が揃う店と認知されてきました」と野々山支配人は言います。
店に並ぶ旬の野菜は、生産者の想いが込められたラッピング、説明、レシピなどがついて販売され、生産者の声が伝わるように売られています。
農産物に関連したグロサリー(食品雑貨)も野菜のそばに置かれ、食のセレクトショップのような商品構成となっています。主役の野菜を盛り立て、野菜食の拡大を目指しています。
安心は生産者のメッセージや顔写真でも伝わりますが、科学的に商品の安全性を伝えるため、生産履歴管理システム「アイファーマー」を導入しています。お客様自らが店でタッチパネルに触れ、商品のバーコードをスキャニングすれば栽培履歴を確認できるシステムで、農薬や化学肥料の使用量を知ることができます。
地域住民が集うイベントも様々あり、正面の広場はフリーマーケットやバンドの生演奏など週末はいつも賑わっています。また、毎月10講座ほど企画される農業体験や加工体験など講座も人気です。子育て世代には食育や地域の伝統食を知る場として、高齢世代には懐かしさを感じられる場として新旧世代で賑わっています。