鶴岡産直組合しゃきっとは、今年で設立16年目を迎え、地域の中でも歴史の古い直売所です。春には山菜、夏には枝豆や砂丘メロン、秋にはりんごや梨や柿、ぶどうなど、鶴岡が誇る、四季折々の豊富な農産物が店頭を彩ります。併設の加工施設はありませんが、組合員が自前の加工施設で作った加工品は数多く出荷されており、とち餅やしそ巻き、だだちゃおこし、笹巻など、郷土のお菓子がたっぷり並びます。また、特産品のだだちゃ豆や民田なすなどの時期には、ここ鶴岡でしか味わえない伝統の味も店頭に並びます。そうした野菜の特徴を生かすためのレシピも、店内各所に置かれており、鶴岡の食の発信基地としての役割をしっかりと果たしています。
JA鶴岡支所に隣接しているため、JA直営店と思われがちですが、店を経営・運営するのは鶴岡産直組合。生産者は、月に1度は全体ミーティングの機会を持ち、店の運営について話し合うそうです。生産者主体の運営が、店にあふれる活気に表れていました。
また、米どころ庄内ということもあり、米の種類も豊富です。つや姫やはえぬき、コシヒカリやひとめぼれなどの複数の品種の中から好きな品種を選んで、欲しい分だけその場で精米して購入もできます。少しずつ買って食べ比べをして、品種の特徴を舌で実感してみても楽しそうです。
同店一番の魅力は、種類豊富な四季折々の新鮮野菜。一般消費者だけでなく、地域の飲食店関係者からも信頼の厚い直売所です。また、月に最低2回は行うという、その時々の旬の農産物を使った振る舞い料理も人気です。冬には餅や赤飯、あさつき料理、春には山菜料理や孟宗汁、夏にはなす料理やしそジュース、枝豆汁、秋には新米「つや姫」やきのこ汁など、地元でとれた農産物を使った、多彩な振る舞い料理の数々は、来店客を喜ばせます。