富岡市には世界遺産の富岡製糸場があります。当施設がある相野田地域では、昔から養蚕業が盛んで、今も現役の養蚕農家さんが近くで頑張っています。
富岡製糸場を支えた養蚕業を今もなお続けている農家さんがどのような作業をされているのか、昔からの養蚕道具の常設展示をはじめ、実際にカイコに触れることが出来たり、道具を触れて使用することもできます。近くには小野小町ゆかりの寺、得成寺もあり、施設の壁には大きく小野小町が描かれております。得成寺までは当施設から徒歩10分ほどなので、プチハイキングを楽しみながら歴史探索もできます。
当施設はもともと地元の農家さん達が協力してつくった場所。屋根の瓦や土手の造成など至る所に当時の面影が残っています。それだけに、今でも多くのファンがおり、リニューアル工事中も県外ナンバーの車がひっきりなしに立ち寄っていきます。
地元の農家さんだけでなく、住んでいる皆様が愛し守ってきたこの場所は、いまでも暖かい空気に包まれ、思わずただいまと言ってしまう。そんな不思議な雰囲気が残っています
地方創生事業の一つで総務省が行っている地域おこし協力隊。全国に3,000人以上の隊員が活動していると言われています。世界遺産富岡製糸場があるこの富岡市でも2015年度から地域おこし協力隊の受け入れがスタートしています。その中でも、養蚕振興の目的で活動する富岡市初の隊員が、当施設の再生に一緒に取り組んでいます。地域に根づいている「養蚕」というカテゴリーを深堀して、富岡製糸場に来た方がさらに知識の深堀が出来るように準備をしています。隊員は富岡製糸場内での生態展示の立ち上げに関わっており、時代の先を読む斬新なアイデアを取り入れながら、新しい形の直売所(地域の愛される新しい場所)として生まれ変わろうとしています。