原料よし、環境よし、作り手よしの好条件が生み出した珠玉の甘酒

酒米の王様山田錦のふるさと兵庫県三木市にある山田錦の館は、地域の野菜・特産物の販売や、酒米ミュージアムをはじめ日本酒試飲所、地元食材をふんだんに使ったレストランなど充実した施設が自慢です。
併設の加工場では地域の女性グループが様々な加工品を作り、販売しています。今回紹介するのは、「甘酒“王様からの贈り物”」。山田錦の麹だけを原料に、地域のお母さんたちで構成する「彩雲味噌加工グループ」が丁寧に手づくりしたアルコール0%の甘酒です。

まさに甘酒の概念が覆される逸品

甘酒は江戸時代より日本人に親しまれ始め、当時は、夏バテを防ぐ健康発酵飲料として飲まれていました。
米麹には、美肌効果が期待できるコウジ酸が豊富。また、皮膚や粘膜を保護し、内側から肌をきれいにすると言われる、ビタミンB2も含まれています。そのため肌を保湿しハリを与える効果が期待できるので「飲む美容液」と呼ばれています。
さらに、点滴に成分が似ていることから「飲む点滴」とも呼ばれております。
甘酒嫌いのアメリカ人スタッフに「だまされたと思って飲んでほしい」と嫌々飲んでもらったところ「アメージング！甘酒のイメージが変わった。スムージーに入れて飲みたい。」と大絶賛。理由を聞くと甘酒特有の嫌な雑味がなく、自然な優しい甘さがたまらないとの感想。
芳醇で米だけで作ったとは思えない上品で力強い甘さは甘酒ファンのみならず、甘酒が苦手な方にも感じていただけるはずです。

山田錦発祥の地と言われる吉川地区

一説によると、山田錦発祥の地と言われている、兵庫県三木市（みきし）吉川（よかわ）地区。
酒米の王様として有名な山田錦は、大変味が良いが背丈が長く倒れやすい「山田穂」と背丈が低く倒れにくい「短稈渡船」を県の農業試験場で掛け合わせ開発したもの。
その時に利用された「山田穂」が吉川地区産と言われております。そんな山田錦発祥の地で作られた良質の麹を100％使った甘酒です。

砂糖代わりにも使える、無添加・ノンシュガー・アルコール0％の甘酒

吉川産山田錦の麹と水だけで作った、とても贅沢な山田錦の麹100％の甘酒です。もちろん無添加でノンシュガー、アルコール0％。余計な添加物は一切入っていません。
「本当に砂糖が入っていないの？」と思うほどコクがあり上品な甘みを感じることができます。
この甘酒は、濃縮タイプになっておりますのが、お好みでそのまま飲んでも、水や炭酸水で2～3倍に薄めても美味しくいただけます。また、糖分を控えたい方は、甘みやコクを出す砂糖代わりの調味料としてもお使いいただけます。炒め物や煮物にちょっと加えてコク出しに、プレーンヨーグルト、バナナと一緒にミキサーでブレンドしたスムージもおすすめです。

味噌加工の女性グループがこだわった麹

山田錦の館　彩雲味噌加工グループは地元の女性団体で、主に味噌や味噌関連産品を作っています。味噌等を作るのに一番大切なことは、品質の良い麹を作る事。
そして、麹自体も産品として販売していて、味噌やなどすると大変おいしくできると人気を博しています。
甘酒を作る上でも、良い麹に仕上げないと香り高く風味豊かな発酵食品は作れません。1年を通じて、温度や種麹菌を変えて、その季節に合った麹を試行錯誤しながら作っています。
近年、注目を浴びている甘酒ですが、甘酒以外の様々な発酵食品や麹自体などの良さも多くの人に知ってほしいと、日々活動しています。

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