特産品

新ブランド柿「常陸竜神柿」の里 常陸太田市水府地区に行ってきました

【東京農業大学×茨城県常陸太田市水府地区活性化協議会】

茨城県常陸太田市水府地区では、現在茨城県と常陸太田市、東京農業大学が連携しながら「柿まるごと活用プロジェクト」を行っています。
このプロジェクトは、新ブランド柿の常陸竜神柿の販促や新たな特産品開発を積極的に行い、柿で地域を元気にする取り組みです。
その活動を推進しているのが、水府地区活性化協議会。今回は、協議会メンバーを中心に秋風香る、常陸太田市を訪れました。

農福連携のパン屋さんのひまわりパン

ひまわりパンは、社会福祉法人朋友会が運営する農福連携で知的障害者の方たちが働くパン屋で、2019年4月にオープンしました。従業員は、障害を持っている利用者さんが10名職員7名で運営しています。
お店は、市役所の前という町の中心部に位置しており、銀行だった場所をリノベーションした店舗。もともとこのひまわりパンは、移動販売から始まり評判を呼び、店舗を持つこととなりました。
毎日製造するパンは、約50種類とかなり豊富で、食パンからバケット、お総菜パンからお菓子パン、最近では、栽培が盛んな柿を使った洋菓子も製造販売しています。
「知的障害を持っている方が楽しみながら働き、地域の方々とコミュニケーションをとることにより、障害者に対しての理解や、障害者の方の生きがいにつながることを大切にして地域に根差したパン屋を目指しています」と理事長の平根朋幸さんが語ってくれました。

柿丸ごとプロジェクトから生まれた、ひまわりパンが作る柿のお菓子

ひまわりパンで製造販売している柿のお菓子は、「柿まるごとプロジェクト」の一環として、干し柿作りから関わっています。またお菓子作りにおいては、キューピー3分間クッキング等に出演している、中川一恵先生(中川学園調理技術専門学校 料理教室代表)の指導の基「柿ポンバー」と「干し柿のフロランタン」の2種類を加工販売しております。

柿ポンバー

干し柿を白ワインで煮込み、常陸秋そばの実を煎ったものとポン菓子をマシュマロに絡めています。
ポン菓子のサクサクとした食感と干し柿の濃厚な甘みあり、噛めば噛むほど、干し柿の甘さがあふれてきて、1本でもかなり満足度の高いお菓子です。

干し柿のフロランタン

干し柿を白ワインで煮込み、常陸秋そばの実を煎ったものを特製ソースに絡めて焼き上げています。
サクサクとしたソバの実と上品な甘さの干し柿がとても良いバランスで、干し柿のしっとりとした半生食感がおいしさを引き立てています。

薬草として、古くから親しまれる「馬ブドウ」

水府地区の耕作放棄地などを使い、今作られているのが馬ブドウ。
もともとは、山の中に自生していた、ブドウの一種で正式には野ブドウ、地元では馬ブドウと呼ばれています。
薬草として地元では知られており、煮だしてお茶として飲んだり、焼酎に漬けて薬草酒として、使われています。
この馬ブドウですが、特産品として商品化するにあたり研究会を立ち上げ、6次産品として栽培加工販売を一貫して行っています。そのきっかけになったのが、地元旅館の主人の病気の快復です。
もともとそこの主人が体調を崩し寝たきりになっていたのですが、女将さんか古くから地元に伝わる馬ブドウ茶を毎日飲ませたところ、たちまち病気も治り元気になりました。
そこで水府地区推進協議会の会長の吉成さんが中心となり、棚谷健康野草づくり研究会をつくり、馬ブドウ茶の特産品化を行いました。
現在では、地元の道の駅で販売され人気商品になり、県外からの問い合わせもあり、生産が追い付かない状態になっています。
薬事法の規定もありますのではっきりと明言することはできませんが、糖尿病対策として血糖値を下げることが期待できるといわれており、地元を中心に馬ブドウが再評価されております。
馬ブドウ茶の作り方は、5gのティーパックを600㏄の沸騰したお湯に入れ、3分間煮だして完成と、とても手軽。
味の方は、薬草独特の癖も無くさっぱりとしていて飲みやすく、冷やすとごくごくと飲むことができます。
馬ブドウは、棚を作り栽培されていますが、実の方は6月~9月まで収穫できます。その実は主に薬草酒用に使われ、葉や茎は、天日干ししたのち、粉砕機で粉砕し、1つ1つ丁寧にティーパックの中に入れられています。まさに手作りの逸品です。
「思った以上の反響で、生産が追い付かない馬ブドウ茶ですが、安定的な生産を目指し、多くの方の健康に寄与できるよう努めていきたい」と吉成さんが語ってくれました。

  • 手前:平山義光さん奥:吉成公一さん

茨城を代表する観光名所 竜神大橋

かつて日本一長い歩行用の橋だった、竜神大橋は竜神峡にかかっています。以前にGoogleのコマーシャルにも使われ、日本人だけでなく外国人も多く訪れる常陸太田市きっての観光スポットです。
この竜神峡は、季節により様々な魅力があり、初夏は新緑、夏はカヌーやバンジージャンプ等のアウトドア、秋は紅葉と多くの人がおとずれます。
今回の取材の目的である、常陸竜神柿の名前由来も竜神峡と竜神大橋からきており、それらのように多くの人に愛されるような柿になる事を願い命名されました。

常陸太田市柿部会長の山本健次さん

常陸太田市柿部会長を務める山本健次さんは、6反420本の様々な種類の柿を栽培しています。
もともとは会社員をしながら20年以上前から柿の栽培を行い、現在は定年退職し、専業農家として柿栽培を行っています。
会社員時代は、なんと朝3時から農作業を行い、そのあとに仕事に行っていたとのこと。本当にタフです。
今シーズンから売り出されるブランド柿である常陸竜神柿の栽培にも並々ならぬ情熱を燃やしております。
常陸竜神柿の特徴は、樹上渋抜きと樹上完熟で小ぶりでシャリシャリパリパリとしたフレッシュな食感と風味があるところ。
苦労しているのは、なんといっても樹上脱渋の作業。9月上旬に脱渋の作業として、固形アルコールを入れたビニール袋をかぶせ、48時間かけて渋を抜くらしいのですが、雨が一度でも振って水が入ってしまうと、柿の品質が悪くなってしまうので、やり直すそうです。
その山本さんが行う袋がけがなんと6000個。晴れを狙って行われる作業ですが、夕立等が起こると台無しになってしまうので、この時期は天気予報のチェックはかなりシビアになっているようです。
「手間暇かけて栽培している常陸竜神柿(ひたちりゅうじんがき)です。ぜひともフレッシュな食感と上品な甘みをお楽しみください」と山本さんも自信満々の逸品です。

常陸竜神柿のおいしさの秘密を話す常陸太田市柿部会長山本健次さん(クリックするとYouTubeで説明が再生されます。)

漬物を中心地域のお母さんたちが運営する、すいふひまわり工房

山本さんの奥さんである山本寿江さんが代表を務める「すいふひまわり工房」は、山本さんの家の敷地にあります。
もともとは、茨城婦人大学の講座の受講生8名で始まった工房で主に漬物の加工を行っています。
「自分たちで育てた農産物を自分たちの手で加工して販売したい」という思いでひまわり工房が始まったのは、約20年まえの平成12年のこと。6次産業という言葉もまだ世間的に認知されておらず、もちろん6次産業という言葉も知らずに始めた活動でした。
そのひまわり工房の商品で一番人気は、「カリカリウメ」。
甘めに漬けてあるカリカリウメは、無添加で控えめな甘さで、カリカリとした小気味の良い食感がたまりません。
そして今、東京農業大学との共同プロジェクトの一環で取り組んでいるのが柿の漬物。黄色く色づいた柿のヘタをとり1か月塩漬けします。この塩漬けをすることにより、渋を抜くことができます。塩抜きをした後は、約2週間酢漬けして完成です。昨年から試作を行い、今年の12月頃からの販売予定とのことです。
もともと柿の栽培を行っていた山本さんは、規格外の柿が捨てられてしまうことに心を痛めておりました。そこで考えたのが、漬物としての利用。
漬物に柿を使えないかと大根と一緒に漬け、柿の甘味が大根につかないかと試作を行いましたが、あまりうまくいかず、東京農業大学農山村支援センターの中山氏に相談したところ、柿を丸ごと酢漬けにする方法を教えてもらいました。
そこから、試作を繰り返しようやく商品化の目途がつきました。
その中で一番苦労するのが、柿の選定です。熟しすぎたものでは、漬物にすると柔らくなりすぎてしまい、硬すぎるとおいしい味に仕上がりません。
その絶妙な時期を見極めるのがとても難しいと言っておりました。2019年冬から販売予定の柿の漬物。販売が今から楽しみです。

  • 柿の漬物

まるごと柿活用プロジェクトについて 東京農業大学農山村支援センター 研究員中山幹生氏

常陸太田市の水府地区は、合併前は「水府村」と呼ばれていたところでした。旧水府村では果樹栽培振興に熱心だったようで、ゆず、キュウイ、梅、そして柿などを各地で栽培していたようです。特に、「熟れた柿の実や、軒に吊るされた干し柿のある風景は、秋の水府の風景だったなぁ」という話から、放置された柿畑、庭の柿の木。柿で何ができるかと考えようということで、「柿丸ごと活用プロジェクト」をはじめることとなりました。
プロジェクトが始まり4年がたち地域の協力者、商品や活動も増え地元の認知度もあがってきております。もし機会がございましたら、柿の里である常陸太田市水府地区へお越し下さい。

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商品の詳細

商品名 常陸竜神柿
内容量または固形量及び内容送料 2㎏ 6個(1個300g~350g)
アレルギー 無し
生産地・地域 茨城県
配送方法・配送業者 ヤマト運輸
発送日(目安) 5営業日以内に発送いたします。
保存の方法 冷蔵 フレッシュ感をお楽しみいただくためなるべくお早めにお召し上がりください。
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