農家民宿

日本の原風景が残る能登半島の山あいで楽しむ古民家の宿

農村体験、自然が豊富、山間、郷土料理、料理がおいしい

 金沢駅から車で約2時間、能登空港からは車で約10分の場所に春蘭の里があります。春蘭の里には47軒の農家民宿があり、各民宿が心を込めて作った料理を朱塗りの器でいただき、季節の体験などを提供してくれます。その中の一つが「春蘭の宿」。

春蘭の宿正面

能登づくりの室内に目を見張ります

訪れたのは雪の1月、大きな松飾りと雪だるまがお出迎え。

玄関を入ると能登づくりと呼ばれる地域独特の室内。天井が高く、漆塗りの建具や天井に目を見張り、床はピカピカに磨きかけられています。そして、立派なお仏壇にも言葉を無くすほどで、思わず正座して手を合わせてしまいます。座敷の囲炉裏周りには、ご主人手造りの卓が並び、ここで“桜湯”ならぬ春蘭の塩漬けをお湯でもどした“春蘭湯”をいただきました。室内を見学させていただくだけでも価値があります。

ひと息ついて、お風呂へ。味わいのある石風呂で芯から温まります。

  • 大きな松飾り
  • 娘さんが造った雪だるま
  • 能登づくりの室内
  • 板戸も漆塗り
  • 立派なお仏壇
  • 春蘭湯
  • 自慢の石風呂

夕食の食材は能登町宮地産、漆塗りの器に盛られたお料理が次々と

夕食には、肉や刺身は基本的には提供せず、ここ能登町宮地の季節の野菜や山菜をはじめとしたおかあさんの手料理をいただきました。朱塗りの器でいただくのが、ここ春蘭の里の農家民宿のルール。この日は、手料理の他、ご主人が串に刺した川魚と「ごり」を囲炉裏で焼いてくださり、輪島塗の御猪口で地元のお酒「春蘭の里」(別途支払い)を堪能。

漆器の器で食事

純米吟醸_春蘭の里で一杯!

 ご夫婦との話も弾んできたころ、ご主人からのサプライズ。「年末に漬けた“かぶら寿司”が丁度いい頃なので樽開けしよう!」と納屋へ。ブリと大根を米麹で漬けこんだ知る人ぞ知る郷土料理。そんな貴重な樽開けの「かぶら寿司」を頂けるとあって、外の寒さは何のその。お皿に盛り付け、再び暖かな囲炉裏端に戻りいただきました。シャキシャキと音がするほどの歯ごたえは、ここでしか、今しか味わえません。

かぶら寿司の樽明け

自家製のかぶらずし

農家民宿の魅力とは

その日その時に何ができるかわからない、そんな貴重な体験が農家民宿の楽しみともいえ、何もない田舎に多くのものがあることを気づかせてくれます。

修学旅行も多く受け入れている春蘭の里。47軒の農家民宿はそれぞれ個性があり体験も様々です。翌日は季節の体験を楽しんだり、春蘭の里の農家民宿や施設などを見学してから能登半島や金沢観光へ足を運ぶのもお薦めです。

春蘭の花言葉:気品、飾らない心、清純など

春蘭 ※画像はイメージ

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